工藤幹男が妹の亜季と初めての性交渉をしてから、2年後。

地元の大学に進学したのを機に、幹男は実家の近くで一人暮らしを始めていた。



バイトを終えて自分の部屋に帰ってきた幹男は、早速レンタルしてきた18禁DVDを見ながら自慰を始めた。

「ふはぁー。オチンポ弄り、気持ちいい〜」

するとそこへ、突然の訪問者。

「おにいちゃ〜ん!晩ご飯のおかず持ってきたよ。あのね、このポテトサラダは亜季が作ったの〜!」

オレンジ色のタッパーを持って部屋に入ってきたセーラー服姿の亜季の目に、勃起した陰茎をシゴく兄の姿が飛び込んできた。

「きゃはーん!おにいちゃんが、亜季にオナニーの強制観賞させてるぅ〜!」

両手で顔を覆ってはいるが、指の隙間から大きな瞳が幹男を凝視している。

「あぁ。ゴメン亜季。オレ今、手が離せないんだ。悪いけど、こっちに来て食べさせてくれないか?」

「オナカ減ってるんだね。いいよ」

手淫を続ける幹男の横に、ちょこんと座る亜季。

幹男はテレビ画面に熱中している。

亜季は、タッパーを開いてプラスティックのスプーンでポテトサラダを掬って、幹男を口元へ持っていった。

パクッと食いつく幹男。

「美味いよコレ!もっとチョーダイ」

「はーい。アーン♪」

ポテト、ポテト、水。ポテト、ポテト、水。ちょっと休んで。ポテト、ポテト、水。

甲斐甲斐しく、幹男の口元へと運ぶ亜季。

ちょうどタッパーが空っぽになる頃、幹男の性的快感は臨界点に達しようとしていた。

「亜季ぃ」

「ハイっ」

亜季はティッシュケースから2〜3枚のティッシュを抜き取って、亀頭の前に持っていき、準備を整えた。

幹男の手が加速する。

「出るッ!」

「ハイッ!」

幹男の鈴口から射出された精子は、亜季の持つティッシュの中へと勢いよく飛び込んでいく。

「うーっ」

満足そうな声を出してぐったりとなった幹男の性器を、ティッシュで拭う亜季。

拭ったティッシュはポテトサラダが入っていたタッパーへと、大事そうに納められる。

「ぷはぁ。ごっそさんでした〜」

幹男はゴロンと横になり、忽ちグーグーとイビキをかいて眠ってしまった。

「オヤスミ、おにいちゃん。またね」

亜季は幹男の体にタオルケットを1枚掛けて、タッパーをバッグに仕舞い、部屋を後にした。

そして急いで自分の部屋へと戻り、タッパーの中のオカズで思う存分、自慰に耽るのだった。



「亜季、結婚しよう」

二年前。

初めての性交渉を終えて、二人は裸のままベッドに横たわっていた。

亜季は突然の求婚に驚き、猛スピードで顔を兄の方へとへ向け、まんまるの眼で見つめた。

「ハイ!嬉しい、おにいちゃん。いっぱい子供つくろうねッ☆」

「でも、スグってわけにはいかん。オレは、お前を守れる男になる。そしたら結婚してくれるか?」

「亜季、明日にでも結婚したいよ」

うるんだ瞳で兄の手をとり、自らの股間へと導こうとする亜季。

幹男はもう片方の手で抑え、動きを制した。

「オレが大学を出て、就職するまで待っていてくれないか」

「え〜っ?ウーン、わかった」

「それまでセックスは、おあずけだ」

「ふえー!そんなのヤダ!ヤダヤダー!我慢できないよぉー!」

「聞き分けて欲しい。辛いのはオレだって同じだよ」

「あ、そうだ!コンドームつければ大丈夫じゃない?」

「駄目だ、オレはナマじゃないと嫌なんだ。入れるんなら、ナマだ」

「じゃぁ、ナマでシよ?」

「ダミダじょ」

「くぅ〜ん。わかった。亜季、我慢する。でも!」

「?」

「おにいちゃんのオナニーのお手伝いはさせて?それくらいなら、いいよね?ね?」

それ以上は絶対に譲らないという妹の強い意志を、幹男は感じた。

「まぁ、それくらいなら。いいか」

「わーぃ!」

亜季は幹男に抱きつき、今はグンニャリと萎れている陰茎を、やさしく握りしめた。

妹の愛撫に身を任せながら、幹男は考えていた。

法の定めを犯そうが地獄に落ちようが、人に後ろ指を指されようが、もうそんな事はどうだっていい。

肝心なのは、オレが亜季を愛しているって事だ。

他の男に取られるなんて、耐えられない。

亜季もオレを愛してくれているんだ。

だったら何も躊躇する必要はない。

二人で地獄だってどこだって行ってやる。

「亜季。暫く出来なくなるから、もう一回だけ、その…入れてもイイ?」

亜季のマッサージで幹男の男性器は、またしても硬くなっていた。

「おにいちゃんのオチンチンは、亜季のオマンマンに、いつだって入ってきていいんだよ」

「すまねぇな」

「ううん。…きて」

寝転んだままで二人は体を寄せていき、見つめあったまま、性器を結合させていった。



(終)




工藤幹男と工藤亜季




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