工藤幹男は悩んでいた。

日増しに女性の肉体へと変貌していく妹の亜季に対して性欲を抑えられなくなってきている自分に、悩んでいた。

そんな兄の心を弄ぶかのように、風呂上りにバスタオル一枚の姿で幹男の部屋の中に入ってきて、ウロウロしたりする亜季。

幹男がふざけたフリをしてタオルの上から胸を触っても、やんわりと言葉で拒みはするが、嬉しそうにしている。

居間でうたた寝していると、「おにいちゃん、起きて〜」と言いながら、幹男の股間をくすぐってくる。

話しているとき、不自然に顔を近づけてきたりもする。

(オレの勘違いでなければ、亜季はオレと同じ気持ちなんじゃなかろうか?)

幹男は悶々とし、ケータイで写した亜季の画像を見ながら、手淫に耽った。

ところが段々と、それだけでは物足りなくなってきた。

ムラムラとした欲望に突き動かされ、亜季の部屋に忍び込み、ブラジャーやショーツを盗み出した幹男。

それだけでは飽き足りず、トイレのごみ箱を物色し、使用済みの生理用品も手に入れた。

(良し。これでなんとか、我慢するしかない!)

オナニーアイテムを増やして欲望を抑えようと目論む幹男であったが、亜季に対する性の欲望は成長するばかりであった。



ある日のこと。

帰宅した幹男は、亜季の部屋の半開きの扉の中に、自慰に没頭する妹の姿を見つけた。

ベッドに全裸で寝そべって、身悶えている。

自分の股間をまさぐりながら息を殺している幹男の耳に、亜季の喘ぎ声が微かに届いた。

「おにいちゃん、もっとエッチなことして。亜季の体、さわって」

亜季の言葉に、幹男は衝撃を受けた。

(亜季も、オレと同じ気持ちだったんだ)

幹男は急いで自分の部屋に入ると激しく陰茎をシゴいて、プリントアウトした亜季の顔に向かって射精した。



その日の夜。


二人は幹男の部屋で、対戦ゲームに興じていた。

ふと幹男のコントローラーを操作する手が止まり、画面の中で幹男の車はスピンしながらガードレールに激突した。

「どうしたの?さっきから全然やる気ないみたいだけど」

寄り添ってゲームをしていた亜季が、きゅっと兄の腕を掴んだ。

「あのな」

「うん」

「兄妹だから打ち明けるんだけどな。…コレ絶対に秘密だぞ」

深刻そうな兄の声のトーンに気付いて、亜季は体を起こした。

「ウン、いいよ。なに?」

テレビ画面を見つめたままで、幹男は言った。

「オレ、アソコが勃たないんだ」

「アソコ…?あっ!」

亜季の顔は、忽ち上気していく。

「でも!ちょっとしたきっかけで、治ると思うんだ。それでな、亜季に助けて欲しいんだけど」

「…?


「今から、水着に着替えてきてくれないか?亜季の水着姿、見たら治るような気がするんだよ」

「ふぇッ!?なんで?それで、治るの?」

「わからない。でも、試してみたいんだ。頼む!」

兄の突拍子もない申し出に、亜季は仰天した。

「亜季の水着姿見たら、おにいちゃんの、治っちゃうの?」

「予感だけどな。実際やってみないとなんとも…」

大好きな兄の真剣さに応えてあげたいと思う気持ちが、羞恥心を上回った。

「わかった。ちょっと、待ってて」

亜季は部屋を出て行った。



自分の部屋でスクール水着に着替えた亜季は、再び兄の部屋を訪れた。

「すっごい可愛いよ、亜季!」

「ゎうー。なんか、ハズカシイよぉ」

「亜季、自分で胸を揉んでみてくれないか?」

「そんな!出来ない!ぜったいムリ!」

「そっか。そうだよな。ゴメンな」

「…どうしても、して欲しいの?」

(そんなの出来ないよ。でも…おにいちゃん、スゴク悲しそう…)

「わかった。おにいちゃんの言うとおりにするね」

勿論、それだけで済む筈はない。

幹男の要求は、じわじわとエスカレートしていった。

水着姿で淫らなポーズと淫語を強制され、眼前で、さらけ出した陰茎をコスる姿を見せつけられる亜季。


「そんなにシゴいて。オ、オチン×ン、気持ちいいの?」

「あぁ〜!もっと言って、亜季!エッチなこと、もっと言って!」


兄の手淫を見つめながら、いつしか亜季の手も、兄の要求どおりに自らの敏感な部分をまさぐっていた。

(おにいちゃん、気持ちよさそう。亜季も、いつもより、すっごく感じちゃってる…)


「イキそうになってきた!水着にかけるよ、亜季!」

「いいよ、亜季の、オマンマンのトコロにかけて!」

亜季は自分の発する淫らな言葉に興奮し、水着の上から陰核を摘み、擦った。

「出るよ。見てて、亜季。おにいちゃんの射精するの見てて!出るよッ!ウッ!」

「きゃうーッ!」

妹の水着に向けて射精する幹男。

同時に亜季も絶頂に達し、体を痙攣させた。

「ありがとうな、亜季。オチン×ン治してくれて」

「…」

亜季は、自分の顔のすぐ横にある幹男の勃起したままの性器が気になって、うわの空だった。

(おにいちゃんの…舐めさせられるのかな?)

亜季の陰唇から、またしても愛液が溢れ出した。

「でも、まだ不安定かな?しばらく訓練しないと、ダメかもしれない。これから何回か、お願いしてもイイ?」

「うん。いつでも…いいよ」



それ以上の行為は無かった。

部屋を送り出されながら、期待を裏切られたように感じて亜季は落胆した。

自分の部屋に戻った亜季は水着を脱ぎながら、先程の淫らな行為を思い出していた。

(おにいちゃんの、おっきくなってた。亜季の水着姿で興奮して、びゅーって出してた)

亜季は堪え切れなくなって、水着に付着した幹男の精子をチューチュー吸いながら、自らの陰部を弄った。

(おにいちゃんの味、おいしい。入れられたい。おにいちゃんのコレ、直接入れられたい!)

いつもより大きな快感を覚えながら、亜季は果てた。

亜季の淫らな欲求は、益々膨らんでいった。



数日後。


治療を名目にして、全裸の亜季を自分の前に立たせる幹男。

幹男は下半身だけが、裸の状態であった。

「あぁ〜!すっごく綺麗だよ、亜季のカラダ!」

久しぶりに見る亜季の肉体は、妖しく光り輝いていた。


「おにいちゃん、勃たないんじゃなかったの?オチン×ン、おっきくなってきてるよ」

「亜季の体があんまりエロいから、かなり回復してきてるみたいだよ」

「亜季の体のおかげなの?」

「そうだよ、亜季。またエッチな言葉、言ってみて」

「オチン×ン、シゴいてみて。精子が出るまでは、治ったかどうか分からないんだから」

「そうだよな。じゃあ、亜季に精子かけるから、見ててな」

「射精し易いように、亜季も自分でしてるの、見せてあげるね」

お互いの淫らな言葉に、二人の快感はグングン高まっていく。

幹男が手を伸ばせば届く距離に、妹の裸身があった。

幹男の肉棒は反り返り、鈴口からは早くも透明の液体が流れ出している。

手淫を始める幹男を見ながら、亜季も自らの乳房を揉み、股間に指を這わせた。

「亜季のオッパイ、乳首、割れ目…。マ×コ見たい。マ×コの中、見せて!」

「えっ?」

亜季の動きが止まった。

「見たいみたい!亜季、マ×コ指で開いて見せて!」

「ウ、ウン…」

愛する兄の要求を拒めぬ亜季は、躊躇いながらも太腿を広げ、指で陰唇を開いた。

秘裂から蜜が溢れて、肛門の方へと垂れていく。

「アー!すっご〜!オマ×コだー!亜季、オマ×コ穴が濡れてるよー!」

必死の形相で、幹男は肉棒をシゴいた。

「オマ×コ弄ってみて。クリや穴に指入れてみて!」

「こ、こう?これでいいの?あうぅっ!」

「そうそうそう!あーもうイキそうだよ!もっと、もっといっぱいクリトリス弄くって!あーイク!」

「おにいちゃん、かけて!ドロドロのセンズリ汁、亜季のオマンマンに…あッ!らめぇ〜!」

互いの痴態を見つめながら、二人は絶頂に達した。

おびただしい量の精液が、亜季の股間に降り注いだ。



その日も、それ以上の行為は無かった。

(なんで、おにいちゃんは、亜季の体に、さわってくれないの?)

自分の部屋に戻り、亜季は火照った体を慰めた。



(これ以上、進んではいけない。踏み越えたら、二度と戻れなくなる…)

幹男は、必死に耐えていた。

(でも、亜季とセックスしたい!オマ×コにチ×ポぶち込みたい!)

幹男はオナニーアイテムを使って、精子が枯れるまで自慰を繰り返した。

使用済みの生理用品の匂いを嗅ぎながらショーツをしゃぶり、何度も何度も亜季の写真に射精した。




さらに数日後。

幹男の部屋で、三度目のインポ治療が行われていた。

生まれたままの姿で、再び幹男の前に立つ亜季。

幹男も同じく、全裸であった。

既にその陰茎は勃起し、いつでも挿入可能な状態となっている。


(おにいちゃん絶対ガマンしてる!亜季だって、おにいちゃんにさわりたいのに。オマンマンに、入れて欲しいのに!)

「亜季、ちょっと後ろを向いて、中腰で、おしりを突き出してみて」

「…ッ!」

破廉恥の極み、恥辱の要求に、亜季はためらった。

しばしの葛藤の後、兄の要求どおりのポーズで尻を突き出す亜季。

「見て、おにいちゃん。近くで亜季のオマンマンの匂い、嗅いでみて」

幹男は屈みこんで、亜季の股間を見上げた。

ちいさな蕾とまだ閉じられている花弁が、目の前で僅かに露を滴らせている。


(オマ×コ!亜季の、亜季のオマ×コ!

この世で最も美しく、猥褻な造形。

あまりの可憐さ淫靡さに、幹男の崩壊寸前だった自制心は、木っ端微塵に吹き飛んだ。

(オマ×コ!オマ×コオマ×コオマ×コ!マ×コ!亜季のオマ×コのニオイ!)

「そう、そのまま…じっとしてるんだよ」


亜季は、いつもと違う兄の雰囲気を感じながらも、黙って兄の言葉に従った。

血液がドウドウドウと音を立てて体の中を流れていくのを感じながら、
幹男は亜季の臀部を震える指先でそっと押してみた。

「ひうッ!」

全部の指先で、丸みを味わうかのように撫でていく。

「あや〜ん!」

初めての愛撫に、亜季は驚きと喜びと快感の入り混じった声を上げた。


「こんなにも、やわらかいんだね。亜季のおしり」

「ダメぇ〜」


幹男は両の人差し指で、花園をゆっくりとこじ開けた。

続けて顔を亜季の陰部に埋めて、大きく息を吸い込む。

「はぁぁぁぁぁ〜。なんてイイ匂いなんだろーぅ」


花園全体を、たっぷりと唾液を絡ませた舌でペロンと舐められて、亜季は未だ経験したことのない快感に支配された。

さらに鼻の頭で膣口をくすぐられ、尖らせた舌でクリトリスを突かれる。

「あッッッッッ!!!!!」

亜季の上体がのけぞり、ビクッビクッと痙攣した。

愛しい兄の、待ちわびていた愛撫。

卑猥な性器舐め。

亜季は極度の緊張と興奮で、あっけなく絶頂に達していた。



(もうダメだ!亜季のオマ×コに、オレのチ×ポを入れる!)

幹男は、絶頂の余韻でフラフラと前のめりに倒れて四つん這いの体勢になった亜季の後ろに膝を突いた。

勃起した陰茎を亜季の窪みに埋めようとして、幹男は焦った。

谷間の奥深くをめがけて腰を突き出すが、先端が肉襞に埋まっていく感覚がない。

「くっ!ウウッ、あッ!ぐわぅぅぅ〜ッ!!!」

我慢の限界に至り、幹男は亜季の股間に精液をぶちまけた。

それでも幹男の行為は止まらなかった。

亜季も愛しい兄の分身を自分の中に迎え入れようとして、腰をくねらせながら指先で亀頭を摘んで、膣の入口にあてがった。

精液が潤滑油の役割を果たし、亀頭の先端がヌルヌルと膣口に呑み込まれていく。

「イッ!あッあああぁぁ〜!」

「グッアガァァッあー!」

ヌブリ、とした感触を性器に感じて、二人はケモノのような声を上げた。

(入った!ついに、やっと、オマ×コにオレのチ×ポが入った!)

忍耐の上に忍耐を重ねてきた抑圧が解放されて、幹男は狂ったように腰を振った。

二人の性器は、愛液と精液と汗で、既にベトベトになっている。

それらの液体が幹男の動きに合わせて、中空に撒き散らされる。

「亜季、スゴイ!亜季の中、スゴイ気持ちイイ!」

亜季は、快感よりも痛みの方が強かったが、幹男を喜ばせたかった。

何より、待ち望んでいた兄との性行為を果たせたことが嬉しかった。

「おにいちゃん、亜季も、気持ちイイよ」

兄の肉棒が、自分の体の中に入っている。

そう考えた瞬間、亜季は二度目のオーガズムに達していた。

「アッ!アッ!アッ〜!」

亜季の痴態を見ながら、幹男の快感も頂点に達しようとしていた。

亜季の腰を掴んで、すさまじい形相で自らの腰を猛烈に動かす。

「イクよ!亜季!中に出すよ!」

心地よい陶酔に浸りながら、亜季は「ウン」と小さく頷いた。

「ぐぅッ!出る!ぐっ!がぁぁぁぁぁ!」

とてつもない絶頂を感じて、幹男は猛烈に腰を打ちつけながら、亜季の子宮めがけて大量の精子を放出した。

(あッ!入ってくる!おにいちゃんの精子が、亜季の中に…)

幹男の射精を膣の奥で感じながら、亜季はまたしても絶頂に達していた。



ベッドに並んで横たわった二人は、手を繋いでいる。

激しい息遣いも、ようやく落ち着いてきた。

淫液と汗まみれの体も、次第に乾きつつある。

幹男に寄り添いながら、亜季は幹男の肩を空いている右手でやさしく撫でていた。

「ゴメン」

天井を見つめながら、幹男はポツリと言った。

「なんで?」

亜季は幹男の乳首に唇を這わせながら、甘えた声で言った。

「おにいちゃん、大好き」

亜季の髪を撫でながら、冷静さを取り戻した幹男は罪悪感に苛まれていた。

(オレ達、地獄行きかもな…)



(終)




工藤幹男と工藤亜季



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