赤城ユカは、立花ケイと待ち合わせをすると、いつも時間に遅れてくる。 今回も既に、待ち合わせ時間を20分過ぎている。 ケイがキョロキョロと周りを見回していると、向こうの方から、ゆったりとユカが歩んでくるのを見つけた。 ―― ヤロウ。超ヨユーじゃねぇか。まったく焦ってる風に見えねぇ。 ユカはケイに気付き、嬉しそうにヒラヒラと手を振りながら、ゆっくりと近づいていく。 眉間をピクピクさせながら、ケイは笑った。 「ハイ、チコクー。これで、連続3回遅刻だよな」 「だってケータイに電話したけど、出なかったもん。メールもしたよ?見た〜?」 「見たヨ」 メールには、「洗濯物を取り込んで、たたんでいたら遅くなってしまった」といった内容が、絵文字満載で書かれていた。 ―― オレを待たせて、洗濯物たたみやがって、コノヤロウは〜! だが、これで例の約束が、果たされることになった。 「遅刻3回連続、なんか約束してたっけー?」 「えーと。なんだっけ〜?」 にっこり微笑むユカの可愛さに、ドキッとなったのを悟られまいと、慌ててそっぽを向いて、ケイは無言で歩き出す。 「にへー♪」 トテトテと小走りで追い付いて、ユカはケイの腕に抱きついた。 「こぉら。あんまひっつかないの」 言葉ではそう言いながら、ケイは全く振りほどこうとはしなかった。 ―― ぅわー。なんかコレ、恋人っぽくね?…でも、オレって友達なんだよ、な。 ユカが好きなのは高原レナであり、ユカにとって、自分は友達。 十分に心得ている事であった。 ―― せつねーなァ。 腕を掴んでいたユカの手が下りてきて、ケイの手を握った。 * 2人でカラオケに行った後、焼鳥屋で少し飲んだり食べたりしてから、ケイの部屋へ。 「じゃぁー、オネガイシマス」 部屋に入った途端、事務的なケイの言葉。 約束を果たしてくれと言っているのであった。 「もうデスカ?」 やはり、ユカは覚えていた。 「もうデス」 「シャワー…」 「いいよ。使って」 「ウン」 * シャワーを終えて、ユカはバスタオル1枚でケイの前に立った。 「ホントに、しなくちゃダメなんだよね?」 「罰だもんね」 照明のリモコンを見つめながら、ユカは一応聞いてみた。 「灯り、暗くしてイイ?」 「駄目だろうね。罰だもんね」 「わかった。じゃあー、ケイちゃんも脱いで」 「オレもかよ!」 「うん。じゃなきゃ、ヤダ」 「やらんてか?」 「うん」 「…シャワー浴びる」 「いいよ」 「うん」 * < 目の前でチンポオナニーをして、射精する > それが、連続遅刻3回の、罰の内容だった。 ユカはそれを聞いた時、両掌をプンプンと振り回して、拒否したものだった。 「えー?そんなのムリだよぉ」 「遅刻しなきゃいいんじゃん。それとも、もう遅刻する気、満々?」 「違うけどぉ」 「じゃあ、いいですな?」 「ふぇーん。はいぃ〜」 ユカはケイのギョロ睨みに圧倒されて、仕方なく同意した。 * シャワーを浴びてバスタオル1枚でケイが部屋に戻ると、ユカは勝手に冷蔵庫から缶チューハイを出して飲みながら、ベッドに腰かけて、テレビを見ていた。 ケイはテレビのリモコンを手にとって、音量を下げてから、ユカの横に腰を下ろした。 「じゃあ、そろそろ」 「はーい☆」 酔いで、ためらいを打ち消したのだろうか? 缶チューハイをサイドテーブルの上に置いて、ユカはウキウキとした声で返事をした。 「始めま〜す♪こっち向いて座って。お母さん座りして〜」 何故、お母さん座りなのか?ケイは疑問を感じたが、従った方がコトがサクサク進むと判断し、ユカの言葉通りにした。 「バスタオルも外して」 「?あぁ…」 全裸でお母さん座りしたケイに向き合って座り、「うんしょ、うんしょ」とユカは近寄っていく。 ついにはケイの太腿の上にお尻を乗せて、ユカは仰向けに横たわった。 そしてバスタオルを外して、脇に置いた。 ―― えぇぇぇぇぇ〜ッ!? 陰唇、睾丸、陰茎。 ユカの美しくて淫らな陰部が、丸見えであった。 「こうすれば、よく見えるでしょ?」 「あ、あぁ、そそそうだナ」 ユカの腹の上で、陰茎が寝返りを打っている。 「じゃあ、始めるね」 目を閉じたユカの両手が動き、自らの陰茎へと伸びていく。 右手の人差指と中指の腹がサオをなぞり、左手が玉袋をじんわりと揉む。 忽ちサオは、ムクムクと大きくなっていく。 「ん…」 さらに右手中指が亀頭を撫で、陰茎の根元へと移動していくにつれて、他の指も段々に加わっていく。 左手の指は、精巣の形を確かめるようにして、やんわりと包み込むように、こねている。 二度三度と、それを繰り返すうち、どっくん、どっくんと海綿体に血液が流れ込む。 陰茎はますます大きく長く太くなり、完全なる勃起状態となった。 「勃っちゃった」 目を閉じたまま、ユカは恥じらいながらも、両手を陰茎から離して、改めて陰部全体をケイの眼前に晒した。 ―― ああー。ユカのチンポが、ボッキしてるぅ。 食い入るように見つめるケイの陰茎も勃起して、ユカのお尻の割れ目に食い込んでいる。 再びユカの両手が、活動を始めた。 先程の手順を繰り返し、それは徐々にスピードを上げていく。 陰唇から蜜が滴り、噴き出した汗が、ケイの太腿をびしょびしょに濡らしていく。 「っあッ、あぁ」 ユカの大きな乳房が弧を描くように揺れ、その向こうで上気した顔が悦びに歪んでいる。 ―― ユカが、せんずりしてる。オレにビッタリくっついて、オレにガン見されて、ちんぽシゴいて、気持ち良くなってる! ケイも汗まみれになって、ずり落ちてくる眼鏡を指で押し上げながら、一時たりとも見逃すまいと、息を押し殺して、目を見開いている。 「アー。アー」 甘い喘ぎ声がケイの耳朶を震わせ、ズクンッ!ズクンッ!と勃起した陰茎が、ユカの臀部にめり込み続ける。 「ん、っん」 ユカの右手がサオを握り、リズミカルにコスっていく。 かと思うと、時折、亀頭やカリの部分を刺激したりもする。 陰唇の襞が淫らに蠢いて、ピチャ、チュピッと妖しい音をたてる。 玉袋を揉んでいた左指が、小陰唇をまさぐり、膣の入り口をくすぐる。 「あー。あ、あー」 右手の上下運動が最大となり、尿道がダラダラと透明の液体を垂らして、右手を濡らしている。 「ケイちゃん。あのね…」 ユカはうっすらと眼を開いて、ケイに向かって微笑んだ。 「ん?」 「出そう。…イキそう」 「イ、イイよ。出しちゃいな。出るトコ、見せて」 あまりの興奮にケイの声は震え、ユカの足を抱える手は、ガクガク痙攣している。 「出ちゃうよ。見ててね、ケイちゃん!オチンチン、イッちゃう!」 ユカの右手が激しく上下する。そして。 「ア!イクっ!」 ビュッ!ビュッ!ビュゥッ!ビュウ!ヴュブ!ビュ!ビュ!ッビュ! 亀頭の先から勢いよく精液が噴き出し、弧を描いてユカの乳房や首筋、口元へと落下していく。 断続的な射出は暫く続いたが、次第に弱まっていった。 同時に、激しくシゴいていた右手の動きも、緩やかになっていく。 見つめるケイの興奮は、極限に達していた。 ―― 入れたい。ユカ!ユカのマンコにオレのチンポ入れたい! 体を少しだけ後方にずらすと、ビコン!とユカのお尻の下から、猛々しい陰茎が飛び出した。 「あ!」 ッビュ! その瞬間、ユカの股間は強烈な快感に貫かれ、陰茎と陰唇は、激しく絶頂に達した。 ビュ!ヴュ!ビュッ!ビュグ!ビュゥ!ビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュ! 「ウッ!ウッ!ウアッ!アッ!アァ!あウッ!ウッウゥ…」 力が抜けたケイは、ユカの体の上に倒れ伏し、精子まみれのユカの陰茎を押し潰す。 「ユカ!」 間髪いれず、ケイは上半身を起し、自らの陰茎を摘まんで、ユカの陰唇にあてがった。 「あっ、ダメ」 拒絶の声。 「ココは、レナちゃんのだから」 「!」 突然、大きな悲しみがケイを打ちのめした。 ―― なんで?なんで今、アイツの名前が出てくるんだよ! ケイはもう一度ユカに体を重ねて、黙り込んだ。 ハアッ!ハアッ!と激しい呼吸音だけが、しばし部屋を満たした。 ユカの大きな乳房が、ケイの体を上下に揺らしている。 「ねぇ」 ユカが、沈黙を破った。 「…」 「私が入れるのなら、いいよ」 「…うん」 「それでもいい?」 「うん。それでいい」 「私が下でいい?」 「…オ、オレが、下がいい」 「うん。いいよ。じゃあ、横になって」 「うん」 二人は体を入れ替えた。 二人の体は、精液と汗でジュクジュクになっている。 ユカは勃起したままの陰茎を、ケイの陰唇に接触させるやいなや、すんなりと奥深くへと侵入させた。 「んッ!」 「ッあーっ!」 愛液と精液にまみれた二人の性器は、容易くお互いを、オーガズムへと導いていく。 「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」 灼熱の塊に貫かれ、ケイの悲しみは、巨大な快感の津波に押し流されてしまった。 「ユカ、ユカチンポ気持ちイイよ!ユカは?ユカも気持ちイイ?」 「イイの。ケイの中、あったかくて、ぬるぬるでスグいっちゃいそう」 「出して!いいよ、出して!ユカのチンポ汁、いっぱい中に出して!」 「イク!アッ!」 激しくピストン運動を繰り返し、ユカはケイの膣奥に、精液を迸らせた。 ドクッ!ドビュ!ビュグゥッ!ビュル!ビュビュ!ビュビ! 「あ!ア!ッア!ああ!アーッ!ウアァーッ!」 同時に、ケイの二つの性器も、オーガズムに達した。 ビュクッ!ビュビュ!ビュッ!ビュル!ブジュッ!ブピッ! 「ンッ!ンッ!んっんっ!スゴ!アー!スゴイ!ぁハァーッ!」 今度はユカが、ケイの体に倒れ伏した。 * 乱れた呼吸が整いかけた頃、ユカは笑いながら、小さく呟いた。 「すごい恥ずかしかったんだヨ。さっき」 「チンポオナニー?」 「!…ウン」 「でも、だったらもう、遅刻しないっしょ」 「うーん」 「次は2回だからね。2回連続したら」 「じゃあ、しない」 「どーかな〜」 「しないモン!」 「いやいやいや。するっしょ」 ―― 待たされるのは好きじゃないケド、して欲しいナ。 ケイはユカの背中を指で撫でながら、そう願った。 |