赤城ユカは、立花ケイと待ち合わせをすると、いつも時間に遅れてくる。
今回も既に、待ち合わせ時間を20分過ぎている。
ケイがキョロキョロと周りを見回していると、向こうの方から、ゆったりとユカが歩んでくるのを見つけた。
―― ヤロウ。超ヨユーじゃねぇか。まったく焦ってる風に見えねぇ。
ユカはケイに気付き、嬉しそうにヒラヒラと手を振りながら、ゆっくりと近づいていく。
眉間をピクピクさせながら、ケイは笑った。
「ハイ、チコクー。これで、連続3回遅刻だよな」
「だってケータイに電話したけど、出なかったもん。メールもしたよ?見た〜?」
「見たヨ」
メールには、「洗濯物を取り込んで、たたんでいたら遅くなってしまった」といった内容が、絵文字満載で書かれていた。
―― オレを待たせて、洗濯物たたみやがって、コノヤロウは〜!
だが、これで例の約束が、果たされることになった。
「遅刻3回連続、なんか約束してたっけー?」
「えーと。なんだっけ〜?」
にっこり微笑むユカの可愛さに、ドキッとなったのを悟られまいと、慌ててそっぽを向いて、ケイは無言で歩き出す。
「にへー♪」
トテトテと小走りで追い付いて、ユカはケイの腕に抱きついた。
「こぉら。あんまひっつかないの」
言葉ではそう言いながら、ケイは全く振りほどこうとはしなかった。
―― ぅわー。なんかコレ、恋人っぽくね?…でも、オレって友達なんだよ、な。
ユカが好きなのは高原レナであり、ユカにとって、自分は友達。
十分に心得ている事であった。
―― せつねーなァ。
腕を掴んでいたユカの手が下りてきて、ケイの手を握った。



2人でカラオケに行った後、焼鳥屋で少し飲んだり食べたりしてから、ケイの部屋へ。
「じゃぁー、オネガイシマス」
部屋に入った途端、事務的なケイの言葉。
約束を果たしてくれと言っているのであった。
「もうデスカ?」
やはり、ユカは覚えていた。
「もうデス」
「シャワー…」
「いいよ。使って」
「ウン」



シャワーを終えて、ユカはバスタオル1枚でケイの前に立った。
「ホントに、しなくちゃダメなんだよね?」
「罰だもんね」
照明のリモコンを見つめながら、ユカは一応聞いてみた。
「灯り、暗くしてイイ?」
「駄目だろうね。罰だもんね」
「わかった。じゃあー、ケイちゃんも脱いで」
「オレもかよ!」
「うん。じゃなきゃ、ヤダ」
「やらんてか?」
「うん」
「…シャワー浴びる」
「いいよ」
「うん」



< 目の前でチンポオナニーをして、射精する >

それが、連続遅刻3回の、罰の内容だった。
ユカはそれを聞いた時、両掌をプンプンと振り回して、拒否したものだった。
「えー?そんなのムリだよぉ」
「遅刻しなきゃいいんじゃん。それとも、もう遅刻する気、満々?」
「違うけどぉ」
「じゃあ、いいですな?」
「ふぇーん。はいぃ〜」
ユカはケイのギョロ睨みに圧倒されて、仕方なく同意した。



シャワーを浴びてバスタオル1枚でケイが部屋に戻ると、ユカは勝手に冷蔵庫から缶チューハイを出して飲みながら、ベッドに腰かけて、テレビを見ていた。
ケイはテレビのリモコンを手にとって、音量を下げてから、ユカの横に腰を下ろした。
「じゃあ、そろそろ」
「はーい☆」
酔いで、ためらいを打ち消したのだろうか?
缶チューハイをサイドテーブルの上に置いて、ユカはウキウキとした声で返事をした。
「始めま〜す♪こっち向いて座って。お母さん座りして〜」
何故、お母さん座りなのか?ケイは疑問を感じたが、従った方がコトがサクサク進むと判断し、ユカの言葉通りにした。
「バスタオルも外して」
「?あぁ…」
全裸でお母さん座りしたケイに向き合って座り、「うんしょ、うんしょ」とユカは近寄っていく。
ついにはケイの太腿の上にお尻を乗せて、ユカは仰向けに横たわった。
そしてバスタオルを外して、脇に置いた。
―― えぇぇぇぇぇ〜ッ!?
陰唇、睾丸、陰茎。
ユカの美しくて淫らな陰部が、丸見えであった。
「こうすれば、よく見えるでしょ?」
「あ、あぁ、そそそうだナ」
ユカの腹の上で、陰茎が寝返りを打っている。
「じゃあ、始めるね」
目を閉じたユカの両手が動き、自らの陰茎へと伸びていく。
右手の人差指と中指の腹がサオをなぞり、左手が玉袋をじんわりと揉む。
忽ちサオは、ムクムクと大きくなっていく。
「ん…」
さらに右手中指が亀頭を撫で、陰茎の根元へと移動していくにつれて、他の指も段々に加わっていく。
左手の指は、精巣の形を確かめるようにして、やんわりと包み込むように、こねている。
二度三度と、それを繰り返すうち、どっくん、どっくんと海綿体に血液が流れ込む。
陰茎はますます大きく長く太くなり、完全なる勃起状態となった。
「勃っちゃった」
目を閉じたまま、ユカは恥じらいながらも、両手を陰茎から離して、改めて陰部全体をケイの眼前に晒した。
―― ああー。ユカのチンポが、ボッキしてるぅ。
食い入るように見つめるケイの陰茎も勃起して、ユカのお尻の割れ目に食い込んでいる。
再びユカの両手が、活動を始めた。
先程の手順を繰り返し、それは徐々にスピードを上げていく。
陰唇から蜜が滴り、噴き出した汗が、ケイの太腿をびしょびしょに濡らしていく。
「っあッ、あぁ」
ユカの大きな乳房が弧を描くように揺れ、その向こうで上気した顔が悦びに歪んでいる。
―― ユカが、せんずりしてる。オレにビッタリくっついて、オレにガン見されて、ちんぽシゴいて、気持ち良くなってる!
ケイも汗まみれになって、ずり落ちてくる眼鏡を指で押し上げながら、一時たりとも見逃すまいと、息を押し殺して、目を見開いている。
「アー。アー」
甘い喘ぎ声がケイの耳朶を震わせ、ズクンッ!ズクンッ!と勃起した陰茎が、ユカの臀部にめり込み続ける。
「ん、っん」
ユカの右手がサオを握り、リズミカルにコスっていく。
かと思うと、時折、亀頭やカリの部分を刺激したりもする。
陰唇の襞が淫らに蠢いて、ピチャ、チュピッと妖しい音をたてる。
玉袋を揉んでいた左指が、小陰唇をまさぐり、膣の入り口をくすぐる。
「あー。あ、あー」
右手の上下運動が最大となり、尿道がダラダラと透明の液体を垂らして、右手を濡らしている。
「ケイちゃん。あのね…」
ユカはうっすらと眼を開いて、ケイに向かって微笑んだ。
「ん?」
「出そう。…イキそう」
「イ、イイよ。出しちゃいな。出るトコ、見せて」
あまりの興奮にケイの声は震え、ユカの足を抱える手は、ガクガク痙攣している。
「出ちゃうよ。見ててね、ケイちゃん!オチンチン、イッちゃう!」
ユカの右手が激しく上下する。そして。
「ア!イクっ!」




ビュッ!ビュッ!ビュゥッ!ビュウ!ヴュブ!ビュ!ビュ!ッビュ!

亀頭の先から勢いよく精液が噴き出し、弧を描いてユカの乳房や首筋、口元へと落下していく。
断続的な射出は暫く続いたが、次第に弱まっていった。
同時に、激しくシゴいていた右手の動きも、緩やかになっていく。
見つめるケイの興奮は、極限に達していた。
―― 入れたい。ユカ!ユカのマンコにオレのチンポ入れたい!
体を少しだけ後方にずらすと、ビコン!とユカのお尻の下から、猛々しい陰茎が飛び出した。
「あ!」

ッビュ!

その瞬間、ユカの股間は強烈な快感に貫かれ、陰茎と陰唇は、激しく絶頂に達した。

ビュ!ヴュ!ビュッ!ビュグ!ビュゥ!ビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュ!

「ウッ!ウッ!ウアッ!アッ!アァ!あウッ!ウッウゥ…」
力が抜けたケイは、ユカの体の上に倒れ伏し、精子まみれのユカの陰茎を押し潰す。
「ユカ!」
間髪いれず、ケイは上半身を起し、自らの陰茎を摘まんで、ユカの陰唇にあてがった。
「あっ、ダメ」
拒絶の声。
「ココは、レナちゃんのだから」
「!」
突然、大きな悲しみがケイを打ちのめした。
―― なんで?なんで今、アイツの名前が出てくるんだよ!
ケイはもう一度ユカに体を重ねて、黙り込んだ。
ハアッ!ハアッ!と激しい呼吸音だけが、しばし部屋を満たした。
ユカの大きな乳房が、ケイの体を上下に揺らしている。
「ねぇ」
ユカが、沈黙を破った。
「…」
「私が入れるのなら、いいよ」
「…うん」
「それでもいい?」
「うん。それでいい」
「私が下でいい?」
「…オ、オレが、下がいい」
「うん。いいよ。じゃあ、横になって」
「うん」
二人は体を入れ替えた。
二人の体は、精液と汗でジュクジュクになっている。
ユカは勃起したままの陰茎を、ケイの陰唇に接触させるやいなや、すんなりと奥深くへと侵入させた。
「んッ!」
「ッあーっ!」
愛液と精液にまみれた二人の性器は、容易くお互いを、オーガズムへと導いていく。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」
灼熱の塊に貫かれ、ケイの悲しみは、巨大な快感の津波に押し流されてしまった。
「ユカ、ユカチンポ気持ちイイよ!ユカは?ユカも気持ちイイ?」
「イイの。ケイの中、あったかくて、ぬるぬるでスグいっちゃいそう」
「出して!いいよ、出して!ユカのチンポ汁、いっぱい中に出して!」
「イク!アッ!」
激しくピストン運動を繰り返し、ユカはケイの膣奥に、精液を迸らせた。

ドクッ!ドビュ!ビュグゥッ!ビュル!ビュビュ!ビュビ!

「あ!ア!ッア!ああ!アーッ!ウアァーッ!」
同時に、ケイの二つの性器も、オーガズムに達した。

ビュクッ!ビュビュ!ビュッ!ビュル!ブジュッ!ブピッ!

「ンッ!ンッ!んっんっ!スゴ!アー!スゴイ!ぁハァーッ!」
今度はユカが、ケイの体に倒れ伏した。



乱れた呼吸が整いかけた頃、ユカは笑いながら、小さく呟いた。
「すごい恥ずかしかったんだヨ。さっき」



「チンポオナニー?」
「!…ウン」
「でも、だったらもう、遅刻しないっしょ」
「うーん」
「次は2回だからね。2回連続したら」
「じゃあ、しない」
「どーかな〜」
「しないモン!」
「いやいやいや。するっしょ」
―― 待たされるのは好きじゃないケド、して欲しいナ。
ケイはユカの背中を指で撫でながら、そう願った。




フタナリ女と少年少女



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