高原レナの部屋。 ベッドの上でレナの腕に巻きついて、神崎マドカが井上ジュンを睨みつけている。 「レナさん…何でこの人、ココにいるんですか?」 久しぶりにレナから呼び出されて、ジュンは喜んでいた。 それなのに、何故か部屋の中に、神崎マドカがいる。 涙ながらに別れを告げた、昔の女が、今、自分の目の前に。 マドカはジュンを睨みながら、レナの胸元に頬づりした。 「あ〜ん。お師匠様ー♪今日もやさしく叱って欲しいにゃーん☆」 ―― 何故だ?フラれた腹いせか?復讐か? 「えーと。最初はジュンを返して下さいって…ねぇ?」 レナはマドカの頭を撫でながら、ジュンに困ったような笑顔を向けた。 レナとしては、三人で楽しみたいといった思惑があって、二人をこの部屋で会わせたのであったが。 見込み違いだった。 二人はお互いの姿を見るなり、背中の毛を逆立てた猫のようになってしまった。 ―― レナさんに頭を撫でられていいのは、僕だけなんだ!なのに、このドブスチビ…! マドカはジュンを指さして、叫んだ。 「もういいんです!こんなヤツ、もうどーでもいいんです!それより師匠、はやく稽古つけてください!」 ジュンも負けじとマドカを指さして、叫んだ。 「僕のレナさんから離れろ〜!神崎ィィィー!」 「呼び捨てにするな!アンタこそ、帰れ!カ・エ・レ!カ・エ・レ!あ、カ・エ・レ!」 「お前こそ、帰れ!ゲラーウ!ゲラーウヒーァ、ナ〜ゥ!」 「はいはーい。落ち着いてー。ケンカやめー」 レナは、無駄と知りつつも、二人をなだめた。 「レナさん。どーいうコトなんですか。なんで師匠なんですか。ナニの師匠なんですか」 ジュンはレナを問い詰めた。 「ナニって…ヒミツ♪」 「なんでそんな、はぐらかすんですか!なんでそんなミステリアスガールなんですか!好きです!」 マドカはベッドからピョンと飛び降りて、ジュンの前に立った。 「マンコよ!マンコの鍛練よ!もうアンタのヘタレチンポじゃ太刀打ちできないくらいに成長したんだから!」 ジュンは沈黙した。握りしめた拳が震えている。 ―― こんな下等生物に、レナさんとの仲を引き裂かれてたまるか。 「そうかい!わかったよ!じゃぁ、決闘だ!決闘しろよ!」 「はぁ?」 「セックスするんだよ!お前とオレとでよ!先にイッた方が、レナさんとはもう会わないって事でよ!」 「やらないわよそんなの!だって私、勝つもん!」 「勝たないねー!バーカブァーカ!負けるからやらないんだろ!」 「キー!このフニャフニャチンコ!やるわよ!入れてやるわよ!溶けて落ちても知らないからね!」 二人は身に着けているものを脱ぎだした。 「トイレ洗浄液か!酸性マンコ〜!ドブスマンコ!ドブマン!ぅわー!きったねー!」 「やーい!ナメクジチンコ〜!ナメチンナメチーン!おえー!おえおえー!」 全裸になった二人は、向かい合って絶叫した。 「わー!どぅわー!ぼわばー!」 「わぬ!げぎょ!ぴ!」 レナは、ベッドの上で溜息をついた。 ―― 隣の住人から、苦情がくるかしらねー。 |