「なに?神崎さん。今日、部活動ないんじゃなかったっけ」 その日、井上ジュンは同じ郷土研究部に所属する神崎マドカに、放課後の部室に呼び出された。 「あ、あのネ。偶然、映画の試写会のチケットが手に入ったの。2枚。だから、その…」 「ゴメン」 ジュンはマドカの言葉を遮った。 「僕、好きな人がいるから」 マドカは口をパクパクさせた。「ウソ」 「本当だよ」 「だって、井上くん、私のこと、好きって言った!」 確かにジュンは、2ヶ月前にマドカに対して「好き」に近いことを言っていた。 マドカは嬉しかった。 ところが、ジュンが何もしてこないので、マドカはついに自分から動こうと決意したのだったが…。 「ゴメン。もっと、好きな人ができた」 「誰?私の知ってる人?」 なんとか笑顔を作ろうとする、こわばったマドカの形相から、ジュンは目を逸らした。 高原レナと神崎マドカを二股かけられるほど、ジュンは器用ではなかった。 「家の近くの、OLの人」白状した。 「はぁ?オトナの人?そんな人、相手にされるわけないじゃない!」 「!つきあってるよ!もう!」 「なんでそんなウソ言うの?」 「ウソじゃないよ!もうその人と、エッチだってしたんだから!」 「なな!なにぃー?」 しまったと思ったが、もう止まらない。 「あのさ!僕は女の子なんて好きじゃないんだ!女の人!それもオチンチンのついてる人じゃないと、ダメなんだよ!」 マドカを好きだった自分に別れを告げようと、ジュンは必死になって叫び続けた。 「その人はレナさんっていって、僕はレナさんのオチンチンだってしゃぶったんだよ!精子だって飲んだんだから!」 マドカは眼を見開いて、口をドーナツのように開けていた。 「チンポ好き!フタナリチンポ大好き!僕は、フタナリチンポが大好きなの!言いふらしたいんなら、そーしていいよ!じゃあね!」 言い終わるなり、ジュンは教室を駆け出ていった。 教室の中から、マドカの声がした。 「バカー!私、ぜったい認めないからね〜!ひーん!」 ジュンは走った。 わあわあ泣きながら、ジュンは走った。 「サヨナラ。神崎さん。サヨナラ。神崎さんを好きだった、僕」 廊下に倒れ伏し、ゲホゴホと咳きこむジュン。 「あの人に…レナさんに会いたい!」 レナの胸に顔を埋めて、頭を撫でて欲しいと、ジュンは思った。 *神崎マドカ T157/B86/W58/H85 巨乳。気が強い。泣き虫。 高原レナに処女を奪われる。 |