深田奈津美は、今日から自分と同じ文芸部に入った宮野春花と話が弾み、気がつくと部活が終わった教室は二人だけになっていた。
人見知りの激しい奈津美としては、珍しいことであった。
窓の外には、夕暮れが近づいている。
「そろそろ帰る?それとも、今からどっか寄ってく?」

「んー」
奈津美の提案を聞いてから、暫く何か考え込んでいる様子の春花。
「あ、やっぱり帰ろっか」
提案を引っ込めようとする奈津美。
「あのね!」
こぶしを握り締めて、春花は奈津美を睨んだ。
「はい?!」
とっさに身構える奈津美。
しかし。
春花は席を立ち、奈津美に背中を向けて、スカートとパンティーを手早く脱いでいった。
「ちょ、なに?なんで脱いでんの?」
奈津美は予想外の展開にドギマギして、ただオロオロするばかり。
股を少し開き気味にして、春花が恥らいつつも股間から覗かせたのは、半ば勃起しかけたオチンチンだった。
「あ!」
「そう、深田さんと同じ。アタシもフタナリなんだよ〜」
「わ、わたしは…!」
「分かるの。フタナリ同士って、なんとなく、この人自分と同じだなーって、分かるじゃない。ニオイで」
「…ニオイ、って」
「最近の深田さんって、そのニオイがすっごく強烈で」
「…!」

「深田さんとセックスしたいって気持ちが、アタシの中で、どんどん膨らんできて」
「…」

「近づくキッカケが欲しくて、それでこの部に入っちゃいました〜!アハー☆」
「…」
「さっきから深田さんと話してて、オチンポが反応しっぱなしなの」
「はぁはぁ」
「ホントはカラオケボックスで、押し倒しちゃおうかって考えてたんだけど、そこまで辛抱できないみたい。だから」

「はぁはぁはぁ」



「深田さん。好きです!アタシとセックスしてください!」
「こ、ここで?」
「ハイ!」
春花の真剣な眼差しに、奈津美は激しく動揺した。
奈津美は、日高志穂との性行為に耽る日々が中断して久しかった。
性欲は抑え難いところまで膨れ上がっている。
実のところ、自分の男根も先刻から大きくなってきているのを自覚してもいた。
「い、いいよ」
「ありがとう!」
「いま、ここで、なの?」
「そう。スリルあるでしょ〜。むひひひひひ」
宮野春花は、変態中年オヤジのように笑いながら深田奈津美の手を取り、自分の唇まで持っていくとチュッと口づけした。




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