■ふたなりクリスマス 〜純愛淫靡なホーリー・ナイト〜
■百合ヶ丘女学園2年C組、宮村真琴。
■彼女は、ふたなりだった。
■同じクラスの長谷川雪菜は、真琴のことが好きだった。
■「女の子が、女の子を好きになるなんて…ダメ!」
■雪菜が自分の気持ちを押し殺そうとするほどに、真琴への恋愛感情は高まってゆく。
■一方、真琴も雪菜のことが好きだった。
■ある時は無意識に、またある時は意識的にラブサインを送ってくる雪菜に、
■自分への好意を、真琴は感じ取っていた。
■「ダメだ!ボクはフタナリなんだ。ユキちゃんは、女の子のボクのコトが好きなんだ」
■雪菜を想い、夜毎オナニーに耽る真琴。
■真琴もまた、自分を偽り続けていた。
■とっても仲の良いクラスメート。
■それが2人の関係だった。
■クリスマスイブ。
■粉雪が舞う中で、雪菜はついに、自分の気持ちを真琴に打ち明けた。
■「ゴメン、ユキちゃん。ボクは」
■「いいの!忘れて。今の、ナシね。…明日からも友達でいてくれる?」
■涙が雪菜の頬をつたう。
■走り去ろうとする雪菜の腕を、真琴が掴んだ。「ユキちゃん!」
■後ろから抱きしめる真琴。
■「ボクも、ずっと…ずっとユキちゃんのコト好きだった!
■ずっとこうやって、ユキちゃんを抱きしめたいって、思ってた。でも、でもボクは」
■雪菜の体に、硬くなったオチ×ポを押し付けながら、真琴は言った。
■「わかる?ボク、半分、女の子じゃないんだ。だからずっと、ボクは自分を誤魔化してきた。■
■でも、もうキモチ、止められない。ユキちゃんを好きってキモチ、押さえられない!」
■雪菜の髪に顔を埋めながら、真琴は震えていた。
■雪菜は暫く黙っていたが、やがて真琴に指を絡ませながら、囁くように言った。
■「今日、家の人、みんな出掛けてるの。いっしょに…」
■「…ウン」
■寄り添う二つの影が、粉雪の中に消えていった。
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