「めばえ」

裕子は、家族と1泊2日の温泉旅行に来ていた。
2日目の早朝。
まだ家族は寝ている。
「おかーさん、お風呂いってくるね」
裕子は小声で母にささやいた。
「んー。・・・いま何時よ?・・・あんたホント好きだねー」
寝返りをうち、母はまた眠りにおちていった。
父はフトンを跳ね除けて、イビキをかいている。

確かに裕子は入浴好きではあったが、今は別の理由があった。
昨日の女の人、また入ってないカナ・・・
女湯で見かけた人。綺麗な人だった。
モデルさんかなんかなんじゃないかしらん?
もう一度見てみたい。私ってヘン?
それでもやはり見てみたかった。

裕子は女湯までの通路でも、その女性を探して歩いた。
「いないなぁ」
脱衣所に入ると、浴衣が1枚カゴに入っている。
もしかして?
タオルで前を隠して浴場へと入っていく。
いた!
裕子を待っていたように、その女性は湯船につかっていた。
「オハヨ」
裕子がギクシャクと体を洗っていると、となりに座りながら声をかけてきた。

「あっ!おはよーございます」
「おかあさんは?」
「あ、まだ寝てマス」
「ふぅーん、そーなんだー」
裕子はドキドキしていた。
「わたしナナっていうの。ヨロシクネ」
「あぅ!藤村裕子ですっ」
「フジムラユウコちゃん」
ナナはクスクス笑った。
裕子は恥ずかしくなって、顔を真っ赤にした。
どうしたんだろ?私カンゼンにオカシクなってるみたい?
「ねっ、背中洗ってあげよっか?」
「えぇ?イエいーですっ」
「そのかわり、あとでわたしも洗って?ねっ?」
ナナは裕子の使っていたタオルを手にとり、裕子の背中を擦りだした。

「いつもはおかあさんに洗ってもらってるの?」
「じ、自分で洗ってマス〜」
「そうなんだー。ふぅーん」
ナナの息やら髪の毛が、肩や腕にあたってくすぐったい。
「裕子ちゃんていくつ?」
「んっ?12才」
「おっぱいおっきいね。かわいいし。男のコとかに人気あるでしょ?」
ナナはタオルで、そっと裕子の胸をなぞった。
「・・・そんなこと、ないデス」
「えー、ウソウソ」
ナナはやわやわとタオル越しに裕子の胸を揉みしだいていた。
「・・・ナンカ」乳首がジーンてする。
「ん?」
裕子は、下腹部に熱くこみ上げるものを感じていた。
初めて感じる気持ちだった。
ナナの乳房が、裕子の背中を時々掠める。
やわらかな感触に、裕子の鼓動は早鐘のように鳴り出した。
「気持ちいいでしょ」
耳元をナナの息がくすぐる。
「・・・うん」
ゆっくりとタオルが裕子の肢の間に入ってくる。
「あ・・・」

ナナの乳首が裕子の背中を、弧を描くように刺激していた。
「ここは特にキレイにしないとね」
裕子の右の太ももの上にタオルを置いて、ナナが言った。
「もう少し、肢ひらいて」
裕子の肢は、力が抜けていた。
もはやナナのなすがままになっている。
体を倒し、ナナにもたれかかって、乳房の感触を心地良く感じていた。
ナナは後ろから抱きしめるようにして、裕子への愛撫を続ける。
開かれた裕子の肢の内側に、ナナは指を這わせた。
「気持ちいい?」
「・・・ウン」
ビク、ビクと痙攣するように肢が震える。
裕子は陶然として、ナナの愛撫を受け入れていた。
「大事なところ」
「あぁ・・・」
ナナの指は、裕子の敏感な部分へと、ゆっくりと滑っていく。
「イヤん」
どうしよう?
自分で触るのよりずっとイイ。
「アッ、はあぁ〜ンっ!」
裕子は首筋に、ナナの唇の感触を感じた。

「ね?裕子ちゃんてキスしたことある?」
「ウウン。ないけど〜」
「そうなんだ〜。ねぇ?ちょっとだけしてみる?」
「えー?」
「いいじゃん?練習でさ。ね?ちょっとだけ」
「れんしゅう?」
「そう、練習。・・・じゃ、こっち向いて」
そう言ってナナは、裕子の体をクルリと自分のほうへ向かせた。
正面からナナを見た裕子は、恥ずかしさと興奮で、視線を下に落とした。
するとナナの恥毛が目に入ってきて、余計にオロオロしてしまい、またナナの顔を見た。
湯気で上気したナナの顔は、とても美しく、裕子に微笑みかけている。
わたしの、ファーストキス・・・
女の人と。ナナさんと。
ナナの顔が迫ってくる。
裕子は目を閉じて、少し唇をすぼめた。
その時、脱衣所に人が入ってくる気配がした。
もしかしておかーさん?
裕子の注意が脱衣所に向いた一瞬。

ナナは裕子の乳首を指でキュッと摘みながら、裕子の唇をチュっと吸った。
「んうッ…ッッッ!」
裕子は体に電流が流れたように感じて、ビクッとはねた。
淫裂から、トロっとしたものが溢れ出てきた。
「ハーイ、おしまい」
ナナは裕子の隣に座って、自分の体を洗い出した。
脱衣所から入ってきたのは、見知らぬ人だった。
ノロノロと裕子が自分の体をタオルで擦り出すうち、ナナは出ていった。
「バイバイ」
裕子はそれきり、ナナには会えなかった。

この出来事がきっかけとなって、以来、裕子は女性にしか性的な興味が持てないでいる。




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